コラムNo.20 「夢へのキセキ」

皆さん、GWはどのようにお過ごしでしたでしょうか。
GW中に航空機内でマット・デーモン主演の「夢へのキセキ」を見ました。
ストーリーは、妻を亡くした中年男性が2人の子供を抱えて、今後の人生を考えるというありがちともいえる内容でした。
ただ、若干違うのは、主人公が新たな人生の方向性を見出すために、引っ越し先として動物園付きの家を買い、
動物園の経営者になるという決断をする点でしょうか。
そんなことは、映画でしかあり得ないと思いきや、これはイギリスのコラムニストであるベンジャミン・ミーの
実体験を基に映画化されたということで、そのことに興味を惹かれました。

もともと主人公は、アドベンチャー好きで、危険な場所や珍しいところへ出かけてルポをするライターでした。
でも、チャレンジをするのは彼自身でなく、チャレンジをする人を取材する側の人間だったのです。
そんな主人公が、一大決心をし、自らチャレンジをする人になろうと決意することから、このストーリーは始まります。
そのチャレンジが、なぜ動物園の経営という決断へ結び付くのかと思ってしまいますが、
母親を亡くし、笑顔を失っていた子供の笑顔を見たい、新たな人生を手にしたいという強い思いが、周囲からは無謀とも思える行動を彼に選択させます。
当然ながら順風満帆に進むわけもなく、動物園の従業員からの反発、長男との不和、経営資金の枯渇・・・などなど、試練が待ち受けています。
でも、彼は、難題を目の前にくじけそうになる度に「子供の笑顔が見たい、新たな人生を手に入れたい」と当初のビジョンへ立ち返り、
そのために何を行うべきなのかを考え続け、できることは何でも行い、歩みをやめません。
その姿が、共に働く動物園のスタッフの心を開き味方を増やし、長男との対話を生み出していきます。


一見浮世離れしたストーリーのようですが、鑑賞しているうちに、日常におけるビジョン実現の要素が多く潜んでいると感じずにはいられませんでした。

あなたの夢は何ですか?
あなたが人生を掛けて実現したいことは何でしょうか?
そのためにあなたは何をしていますか?
また、何をすればいいのでしょうか?

ちなみに日本公開は6月初旬からということです。興味のある方は劇場へどうぞ!

文責:國弘 隆子


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