なでしこジャパン」が世界一の座についた。
大和撫子のメンタリティと結果を出すことの重要性を再確認させてもらうと共に、勇気と感動をいただいた。
心の底から「ありがとう、なでしこジャパン」
スポーツからは多くのことを学ぶことができる、特にチームづくりの重要性が叫ばれているなか今回の女子ワールドカップもチームづくりのトピックとして当分は注目されるだろう。
先日、朝日新聞で「チーム北島」のことを取り上げていた。今回はチームスポーツからではなく、個人競技でのチームづくりを取り上げてみる。
北島康介で有名になった平井伯昌コーチ、北島康介が中学生だったときから金メダルを目指し指導し、その目標を達成した。
このコンビのオリンピック初挑戦は2000年のシドニー五輪だった。
結果は4位。平井コーチの頭に「自分だけでやっていていいのか」という不安があったという。
国立スポーツセンターが本格稼動を始めたタイミングで平井コーチは「チーム北島」の結成を決断する。
ウエイトトレーニング・マッサージなど身体に関すること、動作解析、栄養など各分野の専門家に指導を依頼した。
自分で依頼しながらも平井コーチは「最初は寂しかった。自分が今まで全部やってきたのに、これからは泳ぎだけなのかって」と本音を漏らしている。
スポーツに限らず指導者はつい自分の価値をクライアントの成果を通して確認したくなり、そのために優秀なクライアントを握りしめてしまう。「強くなった、成果をあげた」ことを明確に知らしめるためには指導者は自分ひとりの方が都合がいいのだ。
つまり、「クライアントの成果」でなく「自分の成果」をあげることが目的になってしまう。
平井コーチがこの気持ちを手離し、成果をあげることにフォーカスしたことがこの後、北島の2大会連続金メダルを達成することになる。
現在、北島は米国に拠点を移し平井コーチは日本代表ヘッドコーチに就任している。
「チーム北島」のメンバーは今は他の代表選手の手助けをし、それぞれに新たなチームをつくっている。
優秀なチームは成果をあげ、指導者を育て、そしてまた新たなチームを生み出す。
一人の選手、1つのチームだけでなくもっと大きな価値を作り出し貢献していくのだ。
「コーチが選手に踏み込まないといけない時がある。選手が自覚していない才能までいじって、自覚させることが必要になる」
平井コーチが体制を変える中、曲げない信念だそうだ。
まさに、自分が「源」であり「責任」を持ち成果に対して「コミット」しているコーチとしての「在り方」を感じ、選手だけでなく、チームそのものを育て上げるコーチの覚悟を学んだ気がした。
一人のアスリートして注目を集める石川遼選手。
父親との二人三脚が話題となり、理想の親子関係のように報道されている。
元々プロゴルファーにはこのタイプが多いようだ。
古くは中島常幸、最近では宮里藍、横峯さくらなども父親との二人三脚で知られていた。
当然、今は父親の手から離れているのだが・・・・・
石川遼選手の世界的な活躍は「チームRyo」づくりにかかっていると感じているのは私だけだろうか。
<文責 鴨井啓<